協会概要（岩盤削孔技術協会 概要）｜岩盤削孔技術協会

　会員の皆様におかれましては、平素より協会の事業にご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。昨年の12月から会長の重責を務めさせていただくことになりました．もとより微力ではありますが、役員の皆様とともに協会事業に取り組んで参る所存でありますので、会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます．

　岩盤削孔技術協会は，様々な構造物の基礎や地下利用のための空間を構築する際に必要となる大口径岩盤削孔工法の普及および技術の向上を図ることを目的として活動をしております．高い技術力を有する施工専門業者ならびに機械製作会社を会員として平成元年に設立され，四半世紀余りが過ぎたところですが，近年では，構造物の大型化や大深度化ならびに既設構造物の近接施工の必要性に伴い，支持強度の大きい岩盤での大口径，大深度削孔に対するニーズが高まっております．また，山岳部の工事でも岩盤層や岩塊・玉石層などを対象とした削孔工事が増加しており，大口径岩盤削孔工法に対するニーズは今後も増加するものと思われます．このように、岩盤削孔は表に出にくい技術分野ではありますが、社会インフラの整備にはなくてはならない技術であり、当協会が社会の発展に果たす役割は非常に大きいものと考えております．

　さて，現在，国土交通省においては，建設現場の生産性を向上させ，企業の経営環境を改善するとともに，建設現場に携わる人の賃金の水準の向上を図るなど魅力ある建設現場に改善することを目指してi-Constructinの推進を行っております．具体的な取り組み内容は，ICT（情報通信技術）の全面的な活用，規格の標準化，施工時期の平準化の３つのプロジェクトより構成されますが，ICT建設機械を用いた施工，検査の省力化など大口径岩盤削孔工法にも導入が可能な技術があると思われますので，関連業種と連携して建設生産性の向上に寄与していきたいと考えております．また，（一社）日本建設機械施工協会施工技術総合研究所では，協会設立以来、大口径岩盤削孔工法の施工実績調査などを実施し、技術資料や積算資料のとりまとめなど，岩盤削孔技術の改善・向上と普及のための支援を行って参りました．ICTの活用に関しても開発された技術の検証とその基準化、研修会・講習会を通じた技術者の育成などお手伝いできる部分があるものと考えております．技術を大切にする会員の皆様とともに岩盤削孔技術を育て，発展させて参りたいと考えておりますので，一層のご支援をお願い申し上げます．

　会員の皆様のますますのご活躍をご祈念申し上げ、ご挨拶といたします。